当院の手術について

手術について

手術が必要になるケース

当院での手術希望患者さんは多摩エリア・23区在住の方が多いですが、遠方は北海道や九州、静岡県、新潟県、山梨県からも専門治療を求めて来院されます。またスポーツ外傷などは立川市の大きな病院や大学病院からもご紹介頂いております。
他院にて手術をすすめられていても、当院では手術に頼らずに疼痛が改善し、治療終了となる場合があります。また、それとは逆に当院でのレントゲン撮影方法で手術適応となるケースもあります。早めにご相談いただくことをおすすめします。
手術までの期間は状態によって異なる場合もありますが、おおよそ2ヵ月待ちです。出来るだけ良い状態で手術ができるように理学療法(リハビリ)をしっかり行って準備をします。また入院や手術を受けるための検査も必要となります。2か月間は、さほど長い期間とはならないと思います。急を要する場合はその限りではありません。

 当院では経験豊富な医師が患者さんに寄り添い、最適な治療を目指しております。
まずはお気軽にご相談ください。

昭島整形外科 院長 森戸 俊行

当院の手術

当院では、脊椎疾患以外の専門的手術全般を行っています。
以下は、2015年4月(医療法人社団JSI開院)以来行った主な手術対象疾患です。

加齢による変性疾患

・変形性膝関節症
・変形性股関節症
・変形性肩関節症
・関節リウマチ
・変形性足関節症

スポーツ外傷・障害

・膝前十字靭帯損傷(成人、成長期ともに)
・膝後十字靭帯損傷
・膝内側半月板損傷、膝外側半月板損傷
・膝内側側副靭帯損傷、膝外側側副靭帯損傷
・反復性・習慣性膝蓋骨脱臼(成人、成長期ともに)
・外傷性膝複合靭帯損傷、離断性骨軟骨炎(膝、肘、距骨)
・アキレス腱断裂(縫合術と再建術)
・腱板損傷、反復性肩関節脱臼
・関節内遊離体(膝、足関節)
・膝蓋靱帯損傷

当院の手術件数

人工膝関節置換術 人工股関節全置換術 膝前十字靭帯再建術 半月板縫合術 高位脛骨骨切り術
2017年4月~2018年3月 88 18 36 33 -
2018年4月~2019年3月 95 21 37 41 -
2019年4月~2020年3月 112 23 25 57 -
2021年6月~2022年7月 234 72 45 103 38
合計(2015年4月~) 529 134 143 234 38
総手術件数
(他疾患含む)
人工膝関節置換術 人工股関節全置換術 膝前十字靭帯再建術 半月板縫合術 高位脛骨骨切り術
2017年4月~2018年3月 197 88 18 36 33 -
2018年4月~2019年3月 232 95 21 37 41 -
2019年4月~2020年3月 267 112 23 25 57 -
2021年6月~2021年12月 470 84 31 22 50 19
2022年1月~2022年12月 710 257 69 40 118 43
2023年1月~2023年12月 753 274 84 59 163 71
合計(2015年4月~) 2,629 910 246 219 462 133
上記手術件数は、2015年4月から医療法人社団JSIで行われた手術件数になります。 また、上記手術のほかにアキレス腱縫合術やアキレス腱再建術、骨切り術、膝蓋骨脱臼の手術など行っております。

手術内容

人工膝関節置換術

(Total knee arthroplasty/Unicompartmental knee arthroplasty)

全身シールド装置(サージカルヘルメット)を使用して、感染については十分にケアして行っております。また両側症例については両側を一期的に行います。

人工膝関節全置換術(TKA)

手術時間:平均1時間15分(片側)/平均2時間20分(両側)
出血量:片側(平均20ml/両側(平均40ml)
人工膝関節全置換術(TKA)

人工膝関節単顆置換術(UKA)

手術時間:平均55分(片側)/平均1時間50分(両側)
出血量:片側(平均20ml)/両側(平均35ml)
※手術時間は皮切から皮膚縫合終了までですが、皮下縫合に片側20分要します。

年間件数:120件程度(2020年)

人工膝関節単顆置換術(UKA)

入院期間は、両側も片側も差はなく約2週間です。退院の目安は、階段昇降が自立しておりT字杖歩行が可能な状態です。要するに自分の身のまわりのことができる状態です。術後1ヵ月程度は2回/週、術後4ヵ月程度は1回/週、それ以降、状態に応じて隔週ごと、月ごとのリハビリ通院を要します。スポーツについては、ジョギングやマラソン以外は許容しております。実際、テニス、卓球、バドミントン、登山など行っている方は多いです。よく患者さんに「どのくらいもちますか?」と聞かれることがありますが、我々の行った手術で今の所壊れてしまった(緩くなった)膝は1例もありませんので、「何とも言えないですが20~30年はもつでしょう」とお伝えしております。

人工股関節置換術

(THA: Total hip arthroplasty)
全身シールド装置(サージカルヘルメット)を使用しております。

手術時間:平均55分
出血量:平均50ml

年間件数:100件程度(2024年度見込み)
※年間300件以上執刀する平澤医師と野木医師、古賀医師が担当

人工股関節置換術

人工足関節置換術

(TAA: Total ankle arthroplasty)
全身シールド装置(サージカルヘルメット)を使用しております。

手術時間:平均120分
出血量:平均30ml
2021年10月より開始致しました。
脛骨側をTNK Ankle、距骨を人工距骨全置換術 (Kyocera)によるTAA combinedで行います。
人工距骨はカスタムメイドです。

人工足関節置換術

脛骨高位骨切り術

(HTO: High tibial osteotomy)
脛骨(スネの骨)を内側から骨切りを行い、内側を開大して人工骨を充填し、プレートで固定する方法です。体重の荷重軸は通常内側を通るのですが、変形性膝関節症(内側型)では極度に内側荷重となっています。その荷重軸をやや外側に移動させる手術です。
当院での主たる適応は、可動域がほぼ保たれているスポーツを行う70才までの方です。特にマラソンなどの趣味がある方はよい適応となります。ほかにも適応の条件はいくつもありますが、診察時に説明いたします。ただし骨切り術のみでなく、半月板縫合や修復術を追加することが多いです。

手術時間:平均75分(これに難易度の高い半月板縫合術も追加するのでプラス90分程度)
出血量:50ml程度

年間件数:70件程度(2023年)
*膝周囲骨切り術として大腿骨遠位骨切り術(DFO)やDouble level osteotomy(DLO)も行っている

脛骨高位骨切り術

膝前十字靭帯再建術

(ACLR: Anterior cruciate ligament reconstruction)
基本的には関節鏡による膝屈筋腱を用いた解剖学的二重束2ルート再建術を行っております。半月板損傷があれば縫合術を行います。スポーツ種目によってはBTBを使用します。
術後翌日よりリハビリを開始します。特に装具は使用しません。
術後3ヵ月よりジョギングを開始し、スポーツ復帰時期は、個人差がありますが術後6カ月(6~9カ月)を目標としております。

手術時間:平均1時間15分(半月板縫合があればプラス30分程度は要します)
出血量:少量
※手術時間は皮切から皮膚縫合終了までです。
年間件数:60件(2024年度見込み)

膝前十字靭帯再建術

内側膝蓋大腿靭帯再建術

(MPFLR: Medial patellofemoral ligament reconstruction)
反復性膝蓋骨(膝のお皿)脱臼に行う手術方法です。膝屈筋腱を移植腱とします。解剖学的再建を行います。ただし、アライメントがかなり悪い場合は骨を移動させる方法もあります。
脱臼パターンも様々です。例えば伸展時に脱臼するパターン、屈曲時に脱臼するパターンです。それにより、いくつかある外側のリリース方法(極度の引っ張りを解除する)を選択します。

手術時間:平均80分
出血量:20ml程度
年間件数:数例程度
(2020年)

内側膝蓋大腿靭帯再建術

半月板縫合術

(Meniscus suture)
関節鏡を用いて行います。
手術方法は損傷の仕方、程度により選択します。
主な方法としては、Inside-out technique、Outside-in technique、All inside、さらにCentralization、pull-out technique、Inside-out technique、Outside-in technique、All inside、さらにCentralization、pull-out technique、Hoop plastyなどあります
。また各々のなかに、さらに縫合方法や使用する道具の選択、縫合糸の選択などがあります。状態に応じてよりよい方法で行います。

手術時間:平均60分(方法により30~90分の幅があります)
出血量:少量
年間件数:160件程度

半月板縫合術

ロボット手術

ロボット手術
ロボット手術
ロボット手術

当院は、新しい人工膝関節置換術手術支援ロボット「ROSA Knee」を導入しました。
膝関節が変形する「変形性膝関節症」の患者さんは、全国で推定約1,000万人いるといわれています。ROSA Kneeはその変形性膝関節症に対する治療法のひとつである「人工膝関節置換術」のサポートに特化し、術後成績の向上が期待できる手術支援ロボットです。手術中にそれぞれの膝に適した軟部組織(骨ではない組織。靱帯など)バランスの評価を反映してより正確に人工膝関節のインプランテーションをサポートする機能が備えられています。よって、ロボットは術者をサポートすることで、より精度の高い手術が可能になることや術後疼痛の軽減や早期機能回復など満足度の向上や長期成績の向上が期待されます。

「ROSA Knee」の特長

「ROSA Knee」の特長

  • 通常手技に近い感覚で医師は手術を行える。
  • 術者の自由度が高い。
  • 手術を術者の経験や感覚だけではなく正確な数値で可視化されることで
    安全・安心な手術が可能になる。
  • 角度やインプラントの設置位置などを0.5°、0.5mm単位で術中に微調整が可能である。
  • 正確な手術が可能になり患者さんの満足度向上につながることが期待できる。
  • 患者さん個々の膝に合わせたカスタム手術が可能になる。
  • 靭帯バランスの向上やインプラントの設置精度の向上が期待できる。

といった点が挙げられます。

「ROSA Knee」の特長
「ROSA Knee」の特長

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当院はご予約優先の受付となりますので、
あらかじめお電話にてご予約ください。

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