手術内容

<主な手術について>

当院では、脊椎疾患以外の専門的手術は全般行います。

2015年4月(当院開院)以来行った主な手術対象疾患を列挙します。

加齢による変性疾患:
変形性膝関節症、変形性股関節症、変形性肩関節症、関節リウマチ

スポーツ外傷・障害:
膝前十字靭帯損傷(成人、成長期ともに)、膝後十字靭帯損傷、膝内側半月板損傷、膝外側半月板損傷、膝内側側副靭帯損傷、膝外側側副靭帯損傷、反復性・習慣性膝蓋骨脱臼(成人、成長期ともに)、外傷性膝複合靭帯損傷、離断性骨軟骨炎(膝、肘、距骨)、アキレス腱断裂(縫合術と再建術)、腱板損傷、反復性肩関節脱臼、関節内遊離体(膝、足関節)、膝蓋靱帯損傷


膝前十字靭帯再建術
(ACLR: Anterior cruciate ligament reconstruction)

基本的には関節鏡による膝屈筋腱を用いた解剖学的二重束2ルート再建術を行っております。半月板損傷があれば縫合術を行います。スポーツ種目によってはBTBを使用します。
術後翌日よりリハビリを開始します。特に装具は使用しません。
術後3カ月よりジョギング開始し、スポーツ復帰時期は個人差がありますが術後5カ月(4.5-8.0カ月)を目標としております。

手術時間:平均1時間15分(半月板縫合があればプラス30分程度は要します)
出血量: 少量
*手術時間は皮切から皮膚縫合終了までです。

年間件数: 40件程度(2017年)


人工膝関節置換術
(Total knee arthroplasty/ Unicompartmental knee arthroplasty)

全身シールド装置(サージカルヘルメット)を使用して感染については十分にケアして行っております。また両側症例については両側を一期的に行います。

<人工膝関節全置換術(TKA)>
手術時間:平均1時間15分(片側)/ 平均2時間20分(両側)
出血量:片側(平均20ml) / 両側(平均40ml)

<人工膝関節単顆置換術(UKA)>
手術時間:平均55分(片側)/ 平均1時間50分(両側)
出血量: 片側(平均20ml) / 両側(平均35ml)
*手術時間は皮切から皮膚縫合終了までですが皮下縫合に片側20分要します。

年間件数:120件程度(2020年)

入院期間は両側も片側も差はなく約2週間です。退院の目安は階段昇降が自立しておりT字杖歩行が可能な状態です。要するに自分の身の回りのことが出来る状態です。
術後1か月程度は2回/週、術後4カ月程度は1回/週、それ以降状態に応じて隔週毎、月毎のリハビリ通院を要します。スポーツについてはjogやマラソン以外は許容しております。実際、テニス、卓球、バドミントン、登山など行っている方は多いです。
よく患者さんに「どのくらいもちますか?」と聞かれることがありますが、我々の行った手術でまだ壊れてしまった(緩くなった)膝は1例もありませんので何とも言えないですが20-30年はもつでしょうとお伝えしております。


人工股関節置換術
(THA: Total hip arthroplasty)

全身シールド装置(サージカルヘルメット)を使用しております。

手術時間:平均55分
出血量:平均50ml

年間件数:30件程度(2017年)
*年間300件以上執刀する平澤医師と野木医師が担当


半月板縫合術
(Meniscus suture)

関節鏡を用いて行います。
手術方法は損傷の仕方、程度により選択します。
主な方法としては、Inside-out technique、Outside-in technique、All inside、さらにCentralization、pull-out techniqueなどあります。また各々の中に更に縫合方法や使用する道具の選択、縫合糸の選択などあります。状態に応じてより良い方法で行います。

手術時間:平均60分(方法により30分-90分の幅があります)
出血量:少量

年間件数:50件程度


脛骨高位骨切り術
(HTO: High tibial osteotomy)

脛骨(スネの骨)を内側から骨切りを行い、内側を開大し人工骨を充填、プレートで固定する方法です。体重の荷重軸は通常内側を通るのですが変形性膝関節症(内側型)では極度に内側荷重となっています。その荷重軸をやや外側に移動させる手術です。
当院での主たる適応は、可動域がほぼ保たれているスポーツを行う70才までの方です。特にマラソンなどの趣味がある方は良い適応となります。他にも適応の条件はいくつもありますが診察時に説明致します。ただし骨切り術のみでなく半月板縫合や修復術も追加することが多いです。

手術時間:平均75分(これに難易度の高い半月板縫合術も追加するのでプラス90分程度)
出血量:50ml程度

年間件数:20件程度 (2020年)


内側膝蓋大腿靱帯術
(MPFLR: Medial patellofemoral ligament reconstruction)

反復性膝蓋骨(膝のお皿)脱臼に行う手術方法です。膝屈筋腱を移植腱とします。解剖学的再建を行います。ただし、アライメントがかなり悪い場合は骨を移動させる方法もあります。
脱臼パターンも様々です。例えば伸展時に脱臼するパターン、屈曲時に脱臼するパターンです。それにより幾つかある外側のリリース方法(極度のひっぱりを解除する)を選択します。

手術時間:平均80分
出血量:20ml程度

年間件数:数例程度 (2020年)